刹那主義 2007 12 8
私は、2006年6月28日に、住宅ローン契約について、
警鐘を鳴らしました(下記の「バブル 2006 6 28」)。
もちろん、同時に、祈りを込めて、
アメリカに対しても、警鐘を鳴らしたのです。
日米は、いつから金銭感覚が麻痺してしまったのか。
私が20代の頃、友達と遊び歩いていると、
よく上司から、しかも数多くの上司から、こう言われたのです。
「将来、マイホームが欲しいならば、飲み歩いていて、いいのか。
頭金2割、用意しないと、銀行は、お金を貸してくれないぞ。
しかも、60歳までに払い終わる資金計画でないと、相手にされないぞ」。
住宅購入者も、不動産業者も、銀行も、
「今さえ楽しければ、それでいい」という刹那主義になってしまったと思います。
同時に、不動産業者も、銀行も、「カネが唯一の価値観」になってしまったのです。
しかしながら、社会に生きている以上、
不動産業者にも、銀行にも、いくらかの社会性や公共性はあるはずです。
同様に、「カネが唯一の価値観」になってしまったアメリカにおいても、
年配のアメリカ人は、こう主張します。
「古き良き時代のアメリカは、今と違う。
あの時代は、みんな紳士であり、モラルがあったと思う。
いつから、カネが唯一の価値観になったのか。
それは、おそらく、ニューエコノミーと言われた時代からだと思う。
その時から、カネが唯一の価値観という雰囲気になった」
「刹那主義」
過去や将来を考えず、ただ、この瞬間を充実すれば足りるとする考え方(広辞苑)。
バブル 2006 6 28
いつかは、バブルが、はじけるかもしれません。
それは、住宅バブルのことです。
新聞のチラシに入ってくる「マイホームのチラシ」。
たとえば、でかでかと、「月々8万円台から」と書いてあります。
「これならば、毎月、アパート代を払うよりも、
マイホームを買った方がよい」と、多くの人が思うでしょう。
しかし、非常に小さな字で、こんなことが書いてあります。
「ただし、35年ローンで、変動金利」。
40歳で、35年ローンを組んで、マイホームを買ったとすると、
75歳まで、住宅ローンを払い続けることになります。
「退職金で、残りのローンを払えばいい」と考えても、
退職するまで会社が存続するか不透明と言える「不確実性の時代」です。
仮に、退職金が出たとしても、今の年金制度には、不安を感じます。
だから、「老後の安心のために、退職金は使わないで、
貯金をした方がよい」と言う経済評論家もいます。
さらに、変動金利で借りたとすると、後が大変です。
現在の金利は、歴史的な低金利の状態と言えます。
さて、私が20代の頃、飲み歩いていると、
年配の上司に、よく怒られました。
「将来、マイホームが欲しいならば、飲み歩いていて、いいのか。
頭金2割、用意しないと、銀行は、お金を貸してくれないぞ。
しかも、60歳までに払い終わる資金計画でないと、相手にされないぞ」。
こんな忠告を、数多くの上司から聞かされました。
最近は、「今さえ楽しければ、いい」という刹那主義の時代となりました。
「金さえ儲かれば、何をやってもいい」と「今さえ楽しければ、いいんだ」。
それが、みんなの気持ちなのか。
そうだとすると、今の日本人は、別の人種(民族)に移り変わってしまったようだ。
「刹那主義」
過去や将来を考えず、ただ、この瞬間を充実すれば足りるとする考え方(広辞苑)。